9月18日は毎年、鎌倉の御霊神社で神奈川県の無形文化財にも指定されている面掛行列というめずらしいお祭りがあり、お面をかぶった男達が坂ノ下あたりを練り歩きます。源頼朝が家来の娘を懐妊させてことから、はじまった行列ということで、別名『はらみっと行列』と呼ばれています。
笛、太鼓のはやし連中の後に白い幟旗(のぼりばた)の竹をかつぐ白装束、わらぞうりばきの少年、天狗の面をかぶった猿田彦(さるだひこ)や獅子頭(ししが しら)をかつぐ人が続きます。次は十の面をつけた人が並び、爺(じい)・鬼・異形(いぎょう)・鼻長(はななが)・烏天狗(からすてんぐ)・翁(おき な)・火吹男(ひふきお)・福禄寿(ふくろくじゅ)・おかめ・女の順です・後の2人は女装(にょそう)ですが、すべて男の人がやっています。
前の8人はそろいの頭巾(ずきん)に赤い袴(はかま)、黒っぽい着物に赤や金の美しい模様の袖なしを羽織っています。おかめは黒の紋付の裾模様でおなかを 大きくふくらませて両手でかかえながら歩くと、後の女は産婆役(さんばやく)で扇であおいだり、おかめの腹をなでたりおどけたかっこうをして、見物人を笑 わせます。供には役員が菅笠(すげがさ)をかぶり裃姿(かみしもすがた)に白足袋(たび)をはき、宮司は赤・他の神官たちはうす紫・うす茶色の狩衣(かり ぎぬ)に黒えぼしという美しい行列が160mも続きゆるく移動していきます。
ここに伝わる面は舞楽(ぶがく)や田楽(でんがく)の流れをくむもので、「宝暦二年(1752年)」の銘があるものもあります。この面は鶴岡八幡宮に伝え られ、神幸(みゆき)祭の行列に使われていたのが、明治になってここに移ったといわれています。源頼朝が村の娘を特にかわいがったので、その一族が力を持 ち、頼朝の外出にはそばに仕えました。そのとき顔を見られないように面をつけたのがこの行列のおこりだとも伝えられています。(鎌倉市HPより抜粋)
サルタヒコを先頭に、








●面掛行列
9月18日 午後2時40分頃から。御霊神社をスタートして、星の井通りを練り歩きます。
開催の詳細は鎌倉市観光協会か、御霊神社に確認してみてください。