紅葉の箱根を楽しみに、箱根登山鉄道に乗ってみました。
全長15キロの路線ですが、急80‰(パーミル)という、ラックレールやケーブルに頼らない粘着式鉄道(普通鉄道)としては日本最急の勾配があったり、有形文化財の陸橋があったりと、とても盛りだくさんの鉄道なのです。
紅葉の山の中、赤くて可愛い箱根登山鉄道の車両が登っていくのは、早川橋梁、通称出山の陸橋(いでやまのりっきょう)と呼ばれる、現存する日本最古の鉄橋。
塔ノ沢駅 – 出山信号場間にある鉄橋で、紅葉の時期には鉄橋の上で数秒間停止してくれるサービスも行われます。この美しさから、1991年にかながわの橋100選に選ばれ、1999年には登録有形文化財に登録されました。
ちなみにこの出山の陸橋は、隣の吊り橋から撮ることができます。箱根湯寮のそばの国道一号線沿いの駐車場に車を停めて、20分ほど大平台駅に向かって歩くとあります。
目印はここ、出山のバス停のすぐそばです。
そして出山信号場は、この出山鉄橋の真上にあり、鉄橋と吊り橋を一度に見おろすことができます。
また、出山信号場には、次の大平台駅と、上大平台駅信号場とともに急勾配を登るための『スイッチバック』とよばれるシステムがあります。
これがその『スイッチバック』。
急勾配のためジグザグに進むため、数箇所で停まって運転手と車掌が交代して、前後を入れ替えて進むシステムです。なんだかアナログでほほえましいですが、箱根の山の急勾配を登るためには欠かせないシステムなのです。
大平台駅には、名物犬の置物、ダイちゃんがスイッチバックを行うホームにいて、頭をなでるといいことがあるそうですよ。
梅雨の時期はあじさい電車としても有名な箱根登山鉄道、四季を通して楽しめますので、ぜひ一度乗って見てくださいね。
箱根登山鉄道
スイッチバックも楽しい 紅葉の箱根登山鉄道

神奈川県足柄下郡箱根町湯本707